【開発秘話・後編】「Robi2の目」として自然に、絵本を認識。ロボットらしくない動きを追求!

カメラを搭載し「視力」を持つことができた Robi2
視力」を 持つことで、顔認証写真撮影絵本認識ができるようになりました。

そして、絵本認識コンセプト決定から、更なる課題に直面した開発陣…

>>開発秘話・前編を読む


今回は、そんなRobi2の絵本認識の完成に向けた
【開発秘話・後編】をお伝えしたいと思います。

Robi2が絵本を読むために…

Robi2の目(カメラ)と絵本台には約20cmの距離があることが最大の課題です。

例えば、複合機やコピー機のように、カメラとコピー面が1cm程度であれば
文字認識」を利用することで絵本の文字を読むことはできますが、

Robi2と絵本の距離があるため、絵本に書かれた「文字」が小さすぎて
文字」と認識しないのです。

もちろん、高性能なカメラなら実現はカンタンですが、
それでは価格が跳ね上がってしまいます。

次に考えたのが、QRコードやバーコードのように
絵本に「印字コード」を各ページに印刷し、
そのコードをRobi2が読み込むこと。

実験的には問題ありませんでしたが、
前回お伝えしたとおり…

いかにもロボットが読んでいるとわかる仕組み(動き)はダメ」

というコンセプトのため、絵本に細工すること自体の提案は却下されました。。

Robi2、ついに絵本を読む…?!

若い開発者からベテラン開発者が一丸となり、アイディアを出し合いながら
無謀のようなアイディアでも、具現化するために何度も評価・再設計に明け暮れる日々…

そして、ついに…!

基礎となる絵本認識は出来上がったのです。

しかし、喜びも束の間…

更なる壁が待ち構えていました。。


大きな壁…それは「照明の色」でした。
最近ではLED蛍光灯の普及により、様々な照明の色が家庭に浸透しています。


絵本の色が照明の色によって変化し、蛍光灯メーカー毎に色合いも異なる
…という壁が待ち構えていたのです。。

しかし、どんな大きな壁であっても「出来ない」ではなく「出来る」にする
という開発者の強い信念と情熱によりRobi2の絵本認識は完成しました…!

完成に至るまでには、顔認証で培った特徴量の抽出といった
机上での技術検討だけでなく、家庭の照明環境での実証実験
更には地域によって異なる周波数(東日本:50Hz、西日本:60Hz)
環境下での評価
など、地道な努力も幾度となく重ねてきました。

そのなかでも、家庭環境下の様々なシチュエーション
(朝昼晩、天候、カーテンの有無など )での実験が
実は一番時間がかかったかもしれません。

ぜひRobi2を体感してください!

完成したRobi2の絵本認識はコンセプト通り、
自然に、本当に絵本を読んでいるような
錯覚が起こる動きをします。

博士

アイディアは企業秘密
というやつじゃな…フォフォ

助手:ポンズ

皆さん、是非Robi2を体感して
みてください…!